突然死をどう防ぐ?つらい、つらい姪との突然の別れ・・。SIDS~乳幼児突然死症候群を、 防ぐ手立てはあるのか? 今回の姪の死に、何か防げた手はあったのか? いろいろと調べました。 厚生労働省のHPを見る限り、SIDSの原因はまだわかっていないそうですが、 男児、早産児、低出生体重児、冬季、早朝から午前中に多いとのこと。 また、うつぶせ寝や両親の喫煙、人工栄養児(粉ミルク)で多いことがわかっているようです。 上記の中で考えると、 姪に関しては、 ・男児でも早産児でも、低出生体重児でもない ・うつぶせ寝もしていなかったし ・姉も義兄も喫煙はしませんし ・母乳であった ということです。 唯一当てはまるのは、 ・冬季であったこと ・亡くなったのは確かに早朝であった ということだけです。 防ぐのは難しかったということであきらめがつくわけではありません。 でも、こうやって考えると、 いかにSIDS~乳幼児突然死症候群を防ぐというのは、 本当に難しいということ。 せめて、泣いたりしてくれたら・・ もともと眠りの浅い私は、ちょっとした物音でもすぐに起きてしまいます。 しかし、今回赤ちゃんが亡くなったであろう時間に、 赤ちゃんは泣きもせず、ぐずりもせず・・ とにかく、本当に眠ったまま逝ったのだと思います。 数千人に一人の割合で、今回のようなことを経験している人が、 世の中にはたくさんいるという現実を、 初めて思い知らされました。 あれから、2か月半が過ぎました。 後ろ髪をひかれる思いで、お葬式の朝、 姉を残して私は九州から関東に引っ越してきました。 その日から、ほぼ毎日メールや電話で連絡をとり、 姉とは手紙のやり取りもしてきました。 四十九日を過ぎたあたりから、 少しずつ落ち着きを取り戻してきた姉。 姉も言っていました。 『昔の人の考えた、四十九日というタイミングは 本当によくできたもので。 本当に、その日まではくよくよ泣きはらしていたけど、 四十九日、魂がついに天に行ってしまうというあたりで、 だいぶ気持ちも落ち着いたんよ。 人の精神って、こうやって、一生消えはしないけど 何かを乗り越えて、前へ進んでいくようになっているんだろうね』 と。 そして、私も感じていた姉の変化。 こっちに越してきてすぐのころから、つい最近までの姉の手紙の筆跡。 姉とは思えないような字でした。 どんなに急いでいても、字体の乱れない姉。 はらうところ、止めるところは、しっかりと整えて字を書く姉が、 つい最近まで、本当に字が泳いでいるような筆跡で、 あんな字の姉は初めて見たので、戸惑いました。 でも、当たり前です。 生後9日の我が子を亡くすという経験をし、 字体が乱れないほうがおかしいですよね。 それが、本当に四十九日を済ませ、姉の気持ちが落ち着いてきた頃から、 やっと、元の姉の字体に戻っていました。 そのことを伝えると、姉も驚いていました。 10ヶ月近くお腹で大事に大事に育て、 苦しい苦しい思いをして出産をしこの世に生み落し、 たったの9日で天国へ送り出した姉。 生きてきて、こんなにつらい思いをしたのは初めてでした。 今まで自分たちが、どんなに恵まれてきたのかがわかりました。 そして、家族が死ぬということ以上につらいことは 何一つないということに気づきました。 生きていると色んな不平不満があります。 親に対して、夫に対して、子供に対して、職場環境に対して、 人間関係に対して・・ きりがないほど不平不満があると思います。 でも、 『命がある』 以上に、望むものはないと、今回気づきました。 もちろん、生きていくうえで欲は大切です。 でも、その根底にある、『家族の命がある』ということに、 まずは感謝ができる人間でありたいと。 小さな姪から、本当に大事なことを教えられました。 今の、姉と私の夢は、元気な孫を産んであげて、 両親に笑顔をプレゼントすることです。 ジャンル別一覧
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